朝/
草野大悟
タカラは
はたして
口を
開くのか
はたして
期待どおりの口を
もたらすのか
?が∞する
携帯は三人仲良くまだ眠っており 当分起きる気配がなく
電子レンジも寝ぼけ眼でチンしているが
ファンヒーターだけは早くも全力投球の汗をかいている
テーブルヤシは名前どおりにテーブルに置かれたことは一度もなく
不当な弾圧に耐えながらシュプレヒコールを繰り返すが
三太郎はもう日記を書かない
朝の笑顔が光を抱いて 今日一日の始まりを告げている
戻る
編
削
Point
(1)