朝/草野大悟
激しくむせながらやってくる
家が悲鳴をあげる
冬空が落ちてくる
私は日本茶を二杯飲む
ヒガンバナがヒマワリを連れてくる
ムツゴロウが風を呼んでいる
パキラとガーベラが手をつないでいる
アナタは手足口悩を欲している
キルケゴールは絶望に絶望し
ニーチェは超訳に苦笑いし
プラトンは羽目を外しすぎ
ソクラテスは相変わらず妻に叱られ
百三はホモであった
虹色という便利な色をいったい誰が考えたのだろう 夢色は思う
三杯目の日本茶で満たされた腹はなぜ生姜飴なのだろう
ダイソーのザ・ボタンはめずらしく日本製だ
パタカ
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