わたしが好きな詩人 ミーハー主義的雑文 3−1/るか
詩の在り方につい
ての大切な示唆が含まれているのです。
既にお気づきでしょうが、この事実は、かれらの存在と作
品とが、分かち難く時代と結びついていることを意味するも
のに他ならないのです。わたしは<存在と作品と>、と、予
てから申しておりますが、これも当然お気づきかとは思いま
すが念のため、わたしは、テクストのみを問題とする立場を
、この雑文のなかでは敢えて採用致しません。それは一つの
歴史的限定を不可避的に有する理論的立場に過ぎないのであ
って、ミーハー主義たる本小論の意図には添わない方法でし
かないだけではなく、私の不勉強の故でもありますね。
<存在と作品と>が、分かち難く時代と結びついている、
とは、何事を意味するものでありましょう。
その点を、次回、ご紹介申し上げたいと存ずる次第であり
ます。
(続)
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