思考のシンク、そこを流れ落ちる渦巻き/ホロウ・シカエルボク
地よい音がして君は思考が呼吸しているのを知る、いままではギリギリで空気が通り抜けていたことをその時初めて実感する、判るだろ、形式なんてどんな世界でも決して自由とは結びつかないものさ―誰に教えられたんだい、誰に批判されたんだい、「間違ってる」って言われるのが怖かったのかい、そんな風に言われるのが怖くて、安全パイばかり選んでいたのかい…そんな風に考えるのがいちばん愚かなことだっていうのに、そんな風になにかを選ぶことが一番愚かしいことだって気付けなかったなんて本当に君のしたことは哀れなことだよ…制限してる時点で君は本当に間違ってる、目も当てられないくらい―性器を露出して通りを歩くくらいに間違ってる、時に
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