あなたへの思い/月山一天
 

わたしのあなたへの思いは
まるで散らかったデスクトップのよう。
いろんなファイルが重なってもう、
見つけ出すのすら面倒くさい。

文字で埋め尽くされたスケジュールを、
何度も読み返しては安心する。

白紙になった私の生活なんて想像もしたくない。

わたしのあなたへの思いは
スケジュール帳を埋めるだけの言い訳でした。
文字と文字の隙間に挟まって、いつも窮屈そうにしてた。
場所がないのよと、言うとそこで小さく
丸まっていた。あなたへの思いは、

「暫く休暇を取らさせてもらいます。」

そう言って、
何処かへ行ってしまった。
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