俺は夜明けを見て喜んだりしない/ホロウ・シカエルボク
首すじに張りつくものが本音さ
俺はいつでもそのことを知ってるさ
首すじに張りつくものが本音さ
うわべでどんな言葉をもっともらしく並べていたって
絶望の塊のような風が
路面の温度を下げて行く
絶望の音楽に身を任せて
ままならないヒーターの灯りに似たような綴りを重ねてる
22時過ぎ
不完全燃焼で横たわる
昨日ほど言葉を持たない俺だよ
君にはこんな消耗のことはどんなに話したところで決して理解出来やしないだろう
海に行ったら
夜明けを見て喜んでるやつがいる
岩肌の影まで歩いて行くと
犯されて泣いている女がい
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