節目/たもつ
 


食べられるものを食べるのが
好きな人でした
食べられないものを食べるのが
嫌いだったところは僕とは似たもの同士
だったかもしれません
食べられないものを食べないのが
好きだったか嫌いだったか
残念ながらそこまでは知りません
所詮それくらいの仲だろう、という誹りを
食べているときにも多々いただきましたが
食べられるものを食べないことは
時々好きでしたよ
と答えたときに限って相手は食べており
食べていない僕の言葉に
耳を貸してはいただけませんでした
さて今までに「食」という字は何回出てきたでしょう
という何かのジョークが披露されたような原っぱで
手を振りお別れしてから
昨日が数回目の節目でした




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