自分という場所の中で自分を見る/ベンジャミン
 
真っ白な自分を覚えていない

それはまったく当然で
内側を覗きこんで見れば
それは記憶や想いで彩られ
余白は新しく描かれる何かを
ただ静かに待っている


自分という場所の
ちょうど真ん中あたりに居られれば
わたしたちは安心できるのかもしれない
昨日を振り返ることも容易だろうし
明日をぼんやりと見ることもできる

けれど
自分という場所の中で
自分が今どこに居るのかなんて
わかっているようでわかっていない
頑張れば頑張るほど追い詰められていたり
気まぐれな一歩が素敵な幸福を呼んでくれたりする



{引用=ときどき不安になる
もしかしたらとんでもな
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