エビアン/虹村 凌
 
適当な恰好で深夜一時のコンビニに入る
無差別級な人生について考えながら
適当に食べるものを物色する
変革の時に雪が降ると言う事について考えながら
適当に飲むものを物色する
今日はロクに仕事をしない白人が喋っている動画を
むかし流行ったゲームに似た名前をしたソフトで
編集していた
明日は全国の生徒達の為に受けた事も無いセンター試験の仕事をする

天賦の才能を弱者代表が打ち負かして格差解消
何て出来る訳が無いのでみんな就職する
就職出来なかった僕はバイトをする
ウサギと走った亀より無策でうかつな人生を送る
誰かのミスを待ち続けて
君の帰りを待ち続けて
あの子の告白を待ち
[次のページ]
戻る   Point(2)