わたしが好きな詩人 ミーハー主義的雑文 2/るか
り
超克したものと捉えるか、についても、猶、見解は様々ですから、いまだ
その意味が歴史的に画定していない、ということは、なお汲みつくされな
い可能性を有しているともいえる、曖昧な概念であると言えるでしょう。
西脇は朔太郎の詩集にであって、日本語の詩はこれだ、と、開眼させら
れたと述懷しています。二人の間の個人的関係について私は存じ上げませ
ん。しかし、日本の近代詩がひとつの極点を示すにあたって、二人の影響
関係が存在しただろうことは想像に難くありませんね。同時に二人の差異
が、現在にまで影響を遠く齎していることも指摘し得ると思います。
忘れてはならない事実は、この時期に
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