わたしが好きな詩人 ミーハー主義的雑文 1/るか
詩をめぐる、ないしは、詩についての雑文をかいてみようと、急に思い当たった。
それが何になるのかは判らないのだが、誰かに解って欲しいという欲求があるから
だろう。詩とは言葉のあらゆる意味において孤独なものであり、その孤独が反転し
て、全体を希求する何かであろうと思う。ほんとうは詩についての思いは、作品の
形で、お返しするのが礼に叶うようにも感じるのだが、その意味で、非礼をまずは
お詫びしてから始めたいと思います。
わたしが初めて自覚的に詩作品に触れたのは、13、14歳頃の、萩原朔太郎
詩集(新潮文庫)であったと記憶しています。その印象は強烈で、いまだにわたし
は日本の大詩人
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