きこりの決心(とある逸話)/shena0318
あるところに木こりがいた。
ただ木をきるだけの毎日だった彼
木をなにかのために切っていたが、なんのためかは分からない。
木こりはうつを患ってしまった。
木こりを木を切ることを忘れ
海で泳ぐ喜びだとか、美しく咲く花の香りだとか、女の美しい体の特徴だとか、
なにも知らぬままこの世を去った。悲しい話である。
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あるところに木こりがいた
ただ木をきるだけの毎日だった彼
しかし運の良いことに彼はあるとき「決心」したのだ
何がきっかけか分からないが
「木を100万本切って家の前にそろえておく」
彼は決心したのだ。
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