遺棄/
一 二
全ては遺棄された絶対的な分断
すなわち存在
私の中の痛みが訴える
深淵の無限なる皮膜の存在を
深淵の向こうには
不可解を超えて無の茫漠
人間は世界に捧げられた供儀だ
全ては切り離されている
無を穿つ断絶の刃で
絶叫すら空は回収し
炸裂すら闇が黒く塗り変える
衰弱の中の人は
衰弱だけを零の世界境面から受けるのか
苦しみの中で心臓は
悲痛の叫びをあげ続ける
永遠に
戻る
編
削
Point
(2)