冬のオフィーリア/
石瀬琳々
私は息もできず水に溺れ
抱き合ってくちづける冬の川
永遠は流れゆく 私のなかへ
私の口腔をつき破り
ねえ あなた あなた
木霊する、あなた
見えない雪を花のように飾る
このたえまないもの
(未来の夢を見る
あるいは過去へ遡るように)
雪が降ってくるのです
音もなく 羽毛のように
やわらかく 花片のように
雪が降ってくるのです
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