スカイ/番田
私はそうして
考えている 何かを
私の中では自由なのだろう
見えている物は そこに あるけれど
確かなものは嘘ばかり
見ている それを
海の中で 呼吸しながら
浮上する 自分の心の中で
呼吸困難になる
それは 一体 なぜだろう
笑いをこらえた
マイクを 持った ステージで
観客に背を向けながら
私は笑いをこらえている
それはなぜなのだろうと思う
手に取るものは嘘で満ちあふれているのだ
*
間違っているものはなんだろう
正しいことから否定されてきた
間違った事が幅を効かすばかり
息を止められそうになっている
今日も 何も わからない
何もわからなくなる
彩られた日に
見ているものは 何だろう
とても疲れている
見つめている 流れる 景色を
四角い 電車の中で
子供と共に 歩き回りながら
夢の中にいた気がする
小さな言葉を 追いかけながら
水色の空を 見ていた
今日も流れる窓の外で
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