スカイ/番田 
 

私はそうして
考えている 何かを
私の中では自由なのだろう
見えている物は そこに あるけれど


確かなものは嘘ばかり
見ている それを
海の中で 呼吸しながら
浮上する 自分の心の中で


呼吸困難になる
それは 一体 なぜだろう
笑いをこらえた
マイクを 持った ステージで


観客に背を向けながら
私は笑いをこらえている
それはなぜなのだろうと思う
手に取るものは嘘で満ちあふれているのだ



間違っているものはなんだろう
正しいことから否定されてきた
間違った事が幅を効かすばかり
息を止められそうになっている


今日も 何も わからない
何もわからなくなる
彩られた日に
見ているものは 何だろう


とても疲れている
見つめている 流れる 景色を
四角い 電車の中で
子供と共に 歩き回りながら


夢の中にいた気がする
小さな言葉を 追いかけながら
水色の空を 見ていた
今日も流れる窓の外で



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