幽婉で華奢な迷子/ayano
 



こんな絵本をつくった私は、どうして地球と手が繋げないのかわかりません。雪を掴んでいられないかわかりません。音楽が無いとこで泣くことができません。裸で走り回ることは家でしかできません。

ほんとうは地球の眼球のもとへ走ってキスしたいの。きっとともだちにだってする。ううん、恋人にしたいの。すきなの。それで、立てない足のとこに落ちたら抱きしめてあげる。細いから私の腕が二周しちゃうかも、ふふ。涙が出そうになったらバケツを用意して一滴足らずに空に飛ばすの。涙なんか飛んでけー!って。



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