ブリティッシュグリーン/
はだいろ
を知ることはできなかった
いつか
俺がお前の住みたかった町の
住みたかったアパートの部屋を訪ねたら
ガレージには
ブリティッシュグリーンの
俺のつくったプラモデルが飾ってあるだろう
へたくそな塗りたくり
恋はそのほうがいい
どこで
なにを間違えたのか
みんな覚えているよ
手紙を開いたら
俺の習うはずだった筆記体が美しかった
意味にもう意味はなかった
苦しみだけが美しかった
悲しみだけが唄になった
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