「すばらしいうた」/ベンジャミン
すばらしいうたをうたおう
すばらしさの意味など考えず
すばらしさの響きを信じるままに
あなたの中のすばらしいうたをうたおう
たとえば隣にいる誰かが
ふっと笑顔になるくらいの
自分ですばらしいと思えなくてもいい
誰かに認めてもらうためのものではない
基準やきまりにしばられることのない
そんなうたをうたおう
何かを手のひらの中であたためるような気持ち
見えるはずもないものがほんのり赤く色づくような
そして静かに浮かんでゆらめいてただよって
ふわっとしたままを大切に感じられるような声や言葉で
誰かに褒めてもらうためでもなく
誰かの涙をさそうようなせつ
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