明日の人/桜 葉一
 

 そんな気がした
 明日の人は明日もくるだろうか
 昨日もきたと言うのだから(僕は覚えていないけれど)
 きっと明日もきてくれるだろう
 明日はまた明日の話しをしてくれるのだろうか
 そんなことを考えているうち僕は寝てしまった
  
 次の日はとても目覚めの悪い朝だった
 体がだるく頭もおもい
 昼ごろ明日の人がやってきて
 明日の話しをしていった
 明日の人は 「昨日もきたんですよ」 といったが
 僕は覚えていなかった

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