寒い日の夜/番田 
 
私は眠る
一人で 今日も 歩いた
その 夜を 出て行こう
いつまでも 私は 眠るのだ
明日のことなど 忘れたのだ
誰もいない 暗い 墓場で
凍える 体を ひとり 横たえた


言葉を 失った 日に
何もない 死んだ 思いが
いつも 流れ出した 世界で
アルバイトであるこの私の体が漂う



身分証明書を 私は 持った
風の中で 私は 見た
透明な 輝きの ビニール袋を
思う 色に それを 塗り上げながら
衰退し始めた この 思いを
ひとり 私は 省みている


橋の上で それを 見た
色々な 風として 私は そこで
辛い マー坊豆腐を ついばん
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