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石黒
六月にみた
砂浜にまして白く
海に洗われるたびに
やわらかだった
きみの肌が
よろこびに
ふるえていた
明けがたに敷かれた
シーツの上で
きみの土地
はためいては
朝露にぬれる異郷に
今なお滴っている
夜の息づかいが
もう
誰のものでも
ないのだとしたら
野に放てば笑いはじめ
きみのことも
いずれ思い出す
きみのたましいのことも
小さくともしなやかなその器のことも
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