WE あるいは 接続の魔術/真島正人
{引用=
先が尖っているので
さらに研ぎ澄ませて
接続しろ
差込口は
広げておけ
僕たちは
友達だ
だから
君の肌が冷たくないように
心まで閉じてしまわぬように
先は
氷に浸して
尖らせておく
もっと
さらに
奥へ
奥の部屋へ
そしてやがては
偏在を詠う
詠うことができる日まで
※
「私たち」は
ほかの言語で
「WE」と書く
そこにある「WE」は
陽だまりの子猫のように
やわらかくて重い
子猫の肉体の中に
入っている鉛が
廃品回収車と
接続される
陽だまりが瓦解して
「私たち」の
明日が始まる
クリームソーダを
よ
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