歌謡曲批評-童貞ソー・ヤング-/只野亜峰
言えばそんな事はなくて、そりゃあ僕だって有線からイケイケな感じのギャル声で「女の子だってしたいの〜♪」とか流れてくるとちょっとげんなりもしてくるので良いのですが。女心が複雑なように男心もまた複雑怪奇なもので、「男の恋愛は名前をつけて保存・女の恋愛は上書き保存」なんていうふうに言われたりもするように、ある部分において男という生き物はとてもロマンチストな面を持っていたりもするわけです。めんどくさいですね。
――ああ、今夜も僕はあの娘を汚したくて 瞳閉じる
そんなこんなで話題になった「童貞ソー・ヤング」は思春期の少年男子が持て余す性欲を象徴するものとして理解され、大いな
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