背もたれ/番田 
 
中に生み出された色や形を


投げたフリスビーで切り裂きながら
赤い稜線を見た


誰もいない カラオケボックスで
細長い フライドポテトを つまみながら
幻想のような 思いを 巡らせた
私は そこで マイクを持ち 立っていた
自分が そこで スターである ということもなく



正月の 電車に 乗りながら
君の 考えていることは 何だろう
それは 私には 何も 確かではないのだが
こうしているだけで 幸せに思える


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