背もたれ/
番田
中に生み出された色や形を
投げたフリスビーで切り裂きながら
赤い稜線を見た
誰もいない カラオケボックスで
細長い フライドポテトを つまみながら
幻想のような 思いを 巡らせた
私は そこで マイクを持ち 立っていた
自分が そこで スターである ということもなく
*
正月の 電車に 乗りながら
君の 考えていることは 何だろう
それは 私には 何も 確かではないのだが
こうしているだけで 幸せに思える
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