揺れる なまざし/
るるりら
ふたりは あたためながら
ふたりがふたりであることは幻想で
ほんとうは たしかに ひとりだと感じた
ほんとうの太陽は 寒風の中だろうけど
ふたりの布団の外も 外気と違いがなかった
ふたりで 壁に映った太陽を 拝んだ
今日は
あの日の太陽と
目が合った
今日は虹色だ
魚の目みたいな顔した 太陽だ
太陽が虹色なまま
あ
ゆれた
ウインクだ
さては
あのときの
太陽だな
恥ずかしい
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