日常的衝動/shena0318
 
雨降られて、濡れたシャツ
おおきな声で叫ぶ女
きりきり。私の人生
すべてがじぶんの思い通りになると信じて疑わなかった10代
三日三晩全力で描き切った唄が
すべて絵に描いた餅、今吐き出されて白くなった私の息だと知った時
満員電車に揺られる日々となったのです。

心を失うような決心ならば
もうする必要がないと。

冷たい指先に触れた白い腕
海辺に打ち上げられたような、ざらざらしたあなたの背中が
ふんわり。私の布団の中におさまった時
なにかを許してあげられるような
優しい気持ちになって

全世界が今の私のようになっていたらば
戦争だとか汚職だとか自殺などおこらなかっただろうと
考えましたが、それも白い息の一つなのです。

戻る   Point(1)