眠る/番田
私は死んだ
生きている だけど屍ではない
日記に存在した今日の世界を
私はいないから もう 眠ろう
草村に寝ころんだ
姿形ではない 人間の形をしている
水蒸気のような 私は姿をした雲だ
確かな今日に 誰もが憧れるだけの
青いジーンズを履いた
菓子パンを ちぎり取っていく
夜の落ちていく 眠りに そうして 今日も
小さな頭には 毛布をかぶっている
*
いないのだ 私は 遊び疲れた
現実の 不況の 世界は
何も 硬貨を与えなかった 渡すけれど
子供の目だけが 泣いていた いつも
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