寄席へゆこうよ/はだいろ
 

今、空前の、落語ブーム・・・
なのかは知らないけれど、
ぼくのなかでは、確かにブームになりつつある。

落語の凄いところは、
けっきょく、一対一であるところ。
一発勝負であるところ。
殺るか、殺られるか、なのである。

音楽は再生文化がメインであり、
絵は出来上がるまで描き続ければよいし、
小説やマンガもしかり。
映画は監督はだめでも脚本やら役者やらでなんとかなったり。
演劇なんかもっとそうだし。
いいやらわるいやら判然としない。
ところが、落語は、そうはいかない。
その日の、体調もあるだろう。
演目もあるだろう。
見ている方の、気分もあるだろう。
相性も
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