君の心と、メリークリスマス/番田
私は世界の果てに 少しも立とうとはしていない
転がる 私は その思いの中だ
だけど私自身ではない
世界に存在する
君は街に その鼻先すら 見えていない
その 感じることのできない 自分の 思いだ
孤独な一つの体として
それを 見ても 感じてすらも いない
感覚ではない 観念だ
感じる物事は 自分の頭の中に 何も存在しなかった
*
孤独な君がうずくまる
暗い窓の灰色の世界
満たされた思いの体はどこまでも落下していく
微笑みは 迷いの中から そして やがてこぼれ落ちた
君の夜の体は 世界を知らされる
赤い涙を 私は 立ちつくした この手に つかむ
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