君の心と、メリークリスマス/番田 
 

私は世界の果てに 少しも立とうとはしていない
転がる 私は その思いの中だ


だけど私自身ではない
世界に存在する


君は街に その鼻先すら 見えていない
その 感じることのできない 自分の 思いだ
孤独な一つの体として
それを 見ても 感じてすらも いない
感覚ではない 観念だ
感じる物事は 自分の頭の中に 何も存在しなかった



孤独な君がうずくまる
暗い窓の灰色の世界


満たされた思いの体はどこまでも落下していく


微笑みは 迷いの中から そして やがてこぼれ落ちた
君の夜の体は 世界を知らされる
赤い涙を 私は 立ちつくした この手に つかむ


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