1:4:9/虹村 凌
君は間違いなく命の恩人であるし
あの頃の僕のモノリスであったし
制作面や生活面におけるスペックとして僕が望んでいる人だし
君の処女性や乙女性
それら全てのバランスにおいて
今までの女性で群を抜いて良い女だよ
だから好きだし
大事にしたいんだ
そして大事にされている自覚もある
脆弱なる僕に
昔から絶望や希望や勇気といったものを僕に与えてくれたのは
その殆どが君だったからね
***
仕事を終えて寒ざらしの夜道を歩きながら
ろくなクリスマスを過ごした事がないと僕が言うと
君はコンビニでケーキを買おうと言った
それなら今日は特別にたのしく過ごせばいいよって笑いな
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