年の終わり。/終
ありがとう。
君に言うすべなど無くて…
出来るのは、思い出の君に話しかけるだけ。
君は、きっと私に語りかけたかったんだ。
あの時、どれだけも話しを聞いてあげなかった。
俯いたり、見つめたりする眼差しをチラとみては、無意味な息をついた。
どの君も大好きだよ。
君が、何度わたしの家の前に立ち呆けていたのを見ることもないけど、君を浮かべられる。
君を好きになった私を愛してくれた、ありがとう。
大好きな大好きな君を忘れることを許してね。
大好きよ。
君の思い出を抱いて私は眠る。
目を覚ました時には、君を忘れてしまうんだ。
愛することを忘れさせないでくれてありがとう。
君に愛されたから、強く信じられる。
わたしを。
戻る 編 削 Point(0)