12月24日の夜と翌朝/北大路京介
 
タ、サンタって!」

だって、クリスマスだよ

「そもそもサンタって、何? 何者?」

司教で。
貧しい一家の煙突に金貨を投げ入れたのが、
吊した靴下に入るとか なんとか

「12月の24日? 25日?」

。。。わ、わかりません。

「じゃぁ、ピザ食べたら、お風呂入って、寝て」

イヤだー
『明石家サンタ』見るのー

「録画して、明日見たら良いじゃないの」

リアルタイムで見たいのー

「出て行く? ほら雪降ってるよ。よかったわね、ホワイトクリスマスで」

ごめんなさい。



−−−翌朝


枕元にプレゼントがっ! 見て!

「私にもきてる」

なんだろう。。。 2Bのエンピツが1本・・・

「私のは、、、わぁ、すごい! 純金の鉛筆削り!」

なに? なに この差は?!

「ダイヤも埋め込まれてる」

ちょっと、それ貸せ! サンタに苦情の手紙書く!

「こういうのはね、ホントにエンピツを削ったりしないものなの!」

鉛筆削りなのに?

「未使用のほうが高く売れるでしょ」


戻る   Point(3)