厄年のクリスマス/はだいろ
ゃないよ)
だけど、
ぼくは、
なんか、違うような気がして、
ごまかした。
でも、どうなんだろう。
ぼくに、
ぴったり合うような、しかも、
ぼくが一目惚れするような、
人を探していたら、
もう41年もたってしまったのだし、
むしろ、
ぼくを好いてくれる人を、
ちょっと違うな、と思っても、
そうゆう生き物だって思えば、
大きめの猫だとか思えば、
多少は、
というか、たいていのことは、
ああ、そうゆう生き物だ、
と寛大に愛せるのではないだろうか。
ことしは、ひどい年だった。
大厄とは、よく言ったものだ。
だけど、
厄年のいいところは、
どんなにひどくても、
厄年だもんね、と開き直れるところである。
世界中、
いまもむかしも未来も、
すべての命も、
静物も、
花や木や星やユーレイも。
宗教なんてどうでもいいよ、
楽しいクリスマスでありますよう!
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