本物の雪/藤鈴呼
 
バドミントンの羽根の形
ふわりと 浮き上がる 瞬間に
不思議さを 覚える

固い レースのようだ
そう 連想すれば
見たこともない 小さな妖精に
着せてあげたい ドレスを 
妄想する

実家の 硝子のテーブルには
羽根を 解いたような
白い テーブルクロスが
斜めがけ されて いたっけ

紙飛行機を 作った時の気分も
同時に 思い起こして みる
先っぽが とんがっていて
こちらから 飛び出すのかと
とんがりコーンに 指を入れて
指人形みたいだと 笑いながら
考えて みる

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

100
[次のページ]
戻る   Point(6)