going down/アオゾラ誤爆
していた日記に
はきちんと載っていたね。僕は淘汰されん日を
待ちたい。なにか神聖なものの一部なんだ。こ
んなにも不確かなのに確かに鳴っている孤島。
僕は(すべての僕もそうするように、)吸う。
ホームには半透明の人間がころがっている。微
生物のように拡大しないとみえないものなのに、
どうしてもと僕が言ったから膨らんでくれたん
だろうか。きたなく笑ってくれたんだろうか。
箱はもう長いこと停車している。
「落しものは、ない。」
たかいところから低いところへ、丁寧にのばし
ていく手のひらのかたち。覚えたばかりの記号
ですべてをつくってしまったのは誰。ゲームに
飽きてジュースをこぼすと、また夜はひろがっ
ていく。合図はきみに聞こえたかな。ここには、
何億もの世界がある。主観に依存している、切
れかけの電球みたいな現象の、渦なのに。
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