ノート(あかり)/
木立 悟
灯りがついたら
目をあけよう
灯りがついても
目を閉じていた
灯りがつくこと
だけでよかった
夜を見わたす
坂の風の上
夜になれない
蒼がひとつ
蒼のなかに
渦まいていた
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