ルパタフユ/鈴木陽一レモン
 
った人が、座敷わらしと配合しちゃって
産まれたのが、彼です。
彼は、自分自身の存在にさえ半信半疑で、一年の半分は風邪気味だった
バファリンを恐れ、満月を恐れた。キューピーハーフを愛した。
ハーブティーは、そこそこ好きだった。おしい!と言った。
願わくば、ハーブティー と書いてくれれば、もっと良くなる。
カタカナは半角にかぎる!と、言っていた。
100%ジュースはあるのに50%ジュースがないのは不満だ!とも。

人に会うと、二分の一の確立で
「妖怪の方ですよね?」と声をかけられた。
えぇ、まぁ…と、どっちつかずな返事をしていたが
「お米粒ですよね?」と言われた時には
んなわけねえだろ!?と、キレた。いや、半ギレだった。
妖怪と言われるのはまんざらでもないが、
米と言われるのは、なぜだかイラッとした。
たぶん「お米?」とか言ってくる奴は、だいたい半笑いだからだ。

ルーツ探し
冒険ファンタジー

少数民族        つづく。。
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