ルパタフユ/鈴木陽一レモン
 
ムを、枕に。

ある日、眠くて眠りたかった。
時計は、眠る。というのが、分からなかった
その時は、死ぬんだろう。と思っていた
漠然と。死ぬだろうって、思った。

寝ていた。セロハンテープは
石に漱ぎ。

ある日。時計は、ある日、としか思えなかった。
時間の事なら『とくい』(『 』内に傍点) なのに
日付の事となると『てんで』からっきしだ。

寝ていた。セロハンテープの
寝言は、こうだ
「むにゃむにゃ。我輩は寝子である。」

ある日の、あくる日、つまり、ある日。
前日や、前々日と変わりはなかった
眠かった。

寝ていた。

ある日、
車椅子の少女は軍
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