からっぽの私/
shena0318
なんとなく息を吸うのが苦しくて
ぐるぐる鉛筆で紙に円を描く
からっぽ
子供のように特に意味もなく書いたそれ
円は次第に大きくなって井戸みたいになってしまった
まっさかさま
取り返しがつかないことなんか、何度もあったけど
井戸の底よりはましだろう
じめじめした空気。
得体のしれないたくさんの生き物
動かない風
動かない体
動かない目
うごかないなにか
からっぽの私
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