1214 討入の日の夜に/yumekyo
 

恐らく身震いがするだろう
箱舟に乗せられなかった者たちを
福祉という大きな箱に一切合財ぶち込んで
そ知らぬ顔で過ごす日々は
健全の意味とほぼ変わらないことだ

日本人は
源氏物語を禽獣の所業とは言わない
日本人は
赤穂浪士をテロリストとは言わない
日本人は 行為はイデオロギーからまったく自由である
この僥倖を不幸という者はまた
何かにすべてを委ねなければ立っていることの出来ない
か弱い精神の人間であろうし
対外強硬論によって国内をまとめようという
国家主義の持ち主でもあろう
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