ダイアモンド チャック/ハイドパーク
 
て行った

スーパーチャンス
ついに確変が来た
この女をものにして
ヴィクトリーロード
駆け登ったる

俺は常日頃の
シュミレート通り
完璧な挨拶を交わし
適切なネタを繰り出した
この手の女はアートで
攻めるに限る
「僕、ラファエロ前派好きだけど。君はどうかな?
君って水の精ウンディネみたいだね。」

自分でもよう解からんけど
よう舌が回った
まあこんなもんやろ

恥ずかしいのか
令嬢ガッキーは
ずっとうつむいていたが
顔を上げると
すでに紅潮していた

勝った
あっけないもんや
この女もろたで

その日はあえて
大切にしてる感をだす
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