もう逃亡しません《2007年》/がぱ
極寒のなみだを 氷(ひょう)のごとく 降らせている
けれど また 微量のシロップを 効かせて 私をも絡ませて 微笑ませるようになる
また 新しい想い出たちが くるりくるりと遊びだして
やわらかくけれど重みを増して こころを 支配していることに 気付かずにいる
抜け出ることの 出来ない からだが
生ぬるい 絨毯の上に ひとつ 転がっている
何を我慢しているか 何ができないのか
固まった 石になる カラダ
今は何も飲めない
〈2007〉
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