サークル仲間とカラオケボックス/番田 
 
ゲームをやっている子が顔面を打ち付けられていたりする。私は、その様子を見た。ガムを噛んでは中央部にある味の層に舌を伸ばしていると、リンゴ味のするチュッパチャップスを思い出させられた。
「シャネルの…、匂いだね」
「あはん。余計なお世話」
彼女はこちらを向いてきて2つの胸に顔を挟みこまれた。そのうちに私の番が回ってきたがそのまま彼女とソファーの上で重なりあっていたほうがいいものだなと思えた。


車掌がせき立てる。私は、無事に電車が出発するのを願う。仕事に行くのは憂鬱だった。カラオケでは毎回長渕剛は欠かさなかった。そればっかりだということで、仲間内からはいじめられまくっていた。


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