ささやかな夢に押しつぶされて/
真島正人
ささやかな夢に押しつぶされて
子供が
悪臭をたたえている
湖の表面では
脱ぎ捨てられた衣服が
藻の振りをして漂っている
明日
踏みつけるべき小さな草花を
今日踏みつけて道を作り
その罪は
昨日のうちにもう
絡まっている
喉のよく知らない
不確かな
声として
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