神様との約束/吉岡ペペロ
 
たしゅんかん

じぶんが月の使いであることを忘れてしまった

おんなのこはおとこのこと恋におちた

おとこのことベッドで月に照らされた晩だった

その日おんなのこは神様いがいとの約束を守れなかった

じぶんを責めるおんなのこにおとこのこが

だから心配しなくていいよ、大丈夫だよ、ともだちと仲良くするんだよ、

おんなのこがおとこのこのほうに顔をむけると

ベッドを月のひかりが照らしていた

月のひかりいがいそこにはなにもなかった

おてての小さなおんなのこはおおきな勇気につつまれた

つつまれたまま月のひかりを小さなゆびでなでていた





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