神様との約束/吉岡ペペロ
おてての小さなおんなのこは神様との約束をよく守った
だからおんなのこはいつも忙しかった
神様いがいの約束はたまに守れないこともあった
おんなのこはそのことでじぶんを責めることがあった
そのたびにもっとつよくなろうと祈るのだった
でもそれじたいが神様との約束になっていた
だから心配しなくていいよ、大丈夫だよ、
おんなのこのベッドを月が照らしていた
月のことばはひかりだけだった
だからおんなのこにことばとして届くことはなかった
月はおんなのこに使いをだした
使いはおおきなからだのおとこのこだった
おとこのこはおんなのこと出会ったし
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