ノルウェイの森とは全く関係のない森の話/
木屋 亞万
の間にあるのは
森は森であること
林が林であること
以外に違いはない
森林から木が完全に失われたら
「 」になってしまう
これを僕らは何と呼ぶのか
それもやはり森なのだ
森以外ないじゃないか
木の無い森
草の無い森
何もない森
砂だけの森
そこを歩く僕らは
底に水が流れるうちに種を蒔こう
木を植えよう
森が森らしくあるために
森は木で満たされているべきなのだ
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