峰子さん/モチヅキゼロ
オーダーにより、ちょっとだけ変わったロボットもいるが、みんないい子たちだ、
峰子さんもその一人で、持ち主により好奇心が旺盛な子という注文をしたために好奇心が他のロボットより旺盛だ。
人はなぜ泣くのですか、
人はロボットに癒しを求めているのですか、
私にも自我が芽生えるのですか、
私の持ち主のいうことしか聞いていけないのはなぜですか。
そんな質問を受けるたびに僕は峰子さんの素朴でシンプルな質問に四苦八苦してしまう。
曖昧な言葉を言うと無表情になってしまうので、それもそれで怖い、
峰子さんが持ち主の家に出発する前日、僕は峰子さんに悔しいとはなんですか、と質問されている。
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