スネアドラム/番田
君にも誰にもセリフもなくした
一人になるのなら 気楽な物だけど
とてもお笑いだろう
僕は疲れた
とてもひどく疲れているわけ
憂鬱に嫌悪感が増してきた
夢の中の寂しさというやつに
負けそうになるこのひととき
眠りに落ちた
ここはどこなのか わからない
そんな思いは 捨ててきた
*
西新宿の夜を どこまでも
うつむいて 歩き続ける
歌舞伎町の ピンク色の 通りで
声を 交じらわせた
ZARAのある 建物を 歩いた
倒されそうに なって 笑いながら
縛り付けにされそうに なっていた
ニヤニヤしたまま
風を流れた
*
かつて 歩いた この道で
楽器を探した
打楽器を 探したのだ
ロックな音を 一個
あの頃の 君が 見えないのさ
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