スネアドラム/番田 
 

君にも誰にもセリフもなくした
一人になるのなら 気楽な物だけど


とてもお笑いだろう
僕は疲れた
とてもひどく疲れているわけ


憂鬱に嫌悪感が増してきた
夢の中の寂しさというやつに
負けそうになるこのひととき


眠りに落ちた
ここはどこなのか わからない
そんな思いは 捨ててきた



西新宿の夜を どこまでも
うつむいて 歩き続ける
歌舞伎町の ピンク色の 通りで
声を 交じらわせた
ZARAのある 建物を 歩いた
倒されそうに なって 笑いながら
縛り付けにされそうに なっていた


ニヤニヤしたまま
風を流れた



かつて 歩いた この道で
楽器を探した
打楽器を 探したのだ
ロックな音を 一個
あの頃の 君が 見えないのさ


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