躁の紀行/不老産兄弟
 
一橋から電通に入った友人に夢を託し
自身のコンプレックスを否定しようとした僕は
次の朝E75を南へと下った

音楽は韻のみの構成だった
言葉がききとれなかった
ヘネシーとケネディーは例外だ



ヘルシンキ 深夜7分

自由
プロテスト
軽々しく口にするな
1時間近い説教のあとようやく歌い始めた彼は
笑いをこらえるのがやっとだった





とにかく1000万必要だった
例の取引に加担する詩をかいた
居眠りをしていた和人(かずひと)が3センチだけ宙に浮かんだ

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